ブログ

一見イギリス紳士 果たして、その実態は? (2~3/100) 書き換え1/1000
或る日受け付けに薄いアタッシュケースと傘を持った、皺一つ無いスーツをビシッと着た、
色白の神経質そうだが何処から見ても、隙のない紳士風の若い男性が入会した。
(想像して下さい、映画に出てくる、ピッシと身に張り付くようなスーツを着て蝙蝠傘を、
持って歩くイギリス紳士の姿を)

受け付けた感じでは, 案内の答えの通り初めてのようなので、神経質そうな紳士風がタイプの
ゴロ先生の担当にした。前にも書いたがゴロ先生の名の由来は、コロコロ笑うからか
気分がコロコロ変わるからか定かでない、何れにせよそのドチラモ言えるのは確かである。

気分の乗らない日や余りお気にリで無い生徒のレッスンのときは、眉間に皺を寄せたまま
殆んど話しもしないで時間を終えることも有る。特に脂ギッタ、男クササを前面に
押し出してる男性は嫌厭してる様だ。

この一見イギリス風紳士は東田さんと云う名前で、この男性はゴロ先生にはきっと合格だろう。
レッスンを始めて暫くしてゴロ先生教師控室に駆けこんでいった。様子を覗うと下を向き
肩を震わせている。気になり控え室に,様子を見に行きました、

確かに肩を震わせ目に涙を浮かべてますが 泣いている訳ではありません。必死に笑いを
堪えてるのです、今にも笑い転げんばかりです、声を、出さずに笑いを、噛み殺しているので
肩が揺れていたのです。ゴロ先生 落ち着いてから再びレッスンに出て来ました。

其れと無く様子を見ていましたが納得です、入会した一見イギリス風 紳士の東田さん
外見と行動が全く一致していません。暫くして再びゴロ先生控え室に飛び込みました。
サーここで此れを読んでる方想像してください!一部の隙もないほどビッシと決めた
紳士が現れました。

その紳士が、一歩歩いた途端両足両手を、硬直させたまま動き始めたのです。そうです貴方も
小学校でピッカ,ピッカの新入生の行進で、硬直して両手両足を一緒に動かしていた子を
見た覚えがあるでしょう、アレです。此の一見イギリス風紳士東田さん、大人になっても自分の
意思どうりに手足が動かないようで、しかも関節も意思の命令どうりにスムウズに曲がらないようです。

どうしてと思うほど、ぎこち無いのです、まるで映画のチャップリンがロボっトの様に動てるようです。
教室に通う様になった東田さんを見ていると普段から其の様です。 入って来るときも出て行くときも
前のめりに、余り膝を動かさず、突っかかりそうな歩き方なのです、東田さん真面目にせっせと
習いに来ますのでレッスンは、少しずつ先に進みます、

最初のブルウスはツンノメリそうにツッカリながらでも歩くだけですからまだしもですが
ワルツは大変です、スムーズに膝の屈伸が出来ませから一、二、三、と膝を連動させて
動く事が出来ず,ギクシャク,ギクシャク、となる為に、三拍子でステップが踏めません。

タンゴは膝をユルメテ下さいと言っただけで歩けません。どんなにしても自分の意思の命令に
手足が従わないようで、勝手に好き方向へ、手足が自分で,動いてる様にみえます。
更に進んで、ラテンに、なって、からはもっと大変です,ゴロ先生が組んでる手を離して居るのに
, 踊りに、本人の手の動作が加わるのですから、東田さんどんなにしても収拾不能パッニク状態です。

本人の意思に従わない手足の動きは、見ている人には予測不能の動きですから先生達からすれば
決して見てはならない物です。何故なら糸の切れたマリオネットか、油の切れたロボットのように、
予測できない不思議な動きの為、見るだけで吹き出してしまうからです。決して見てはイケナイのです。

ラテンの時間になると前回書いた、回転出来ない順子嬢の錨役になって、私がレッスンしている横で
ゴロ先生が東田さんと、糸の切れたマリオネットか油の切れたロボットの予測不能のうごきのラテンを、
踊り始めると他の先生方は目のやり場に困ります、どちらを見ても吹き出しそうな動きに挟み撃ちになる訳です

、でも此の一見イギリス風紳士の東田さん外見どうり頑固に、自分のスタイル(?)を通うして、
{ステップは,覚えっましたが、 踊り?・・・・曲に、合わせて歩く?・・・・説明不能!・・・・・}
一通り踊れる(?)様になりました。やはり適切な表現の言葉は、“糸の切れたマリオネットのロボットダンス、”

でも予想した通りに東田さんはゴロ先生のお気に入りの生徒の仲間入りを、しました。 2~3/100人
以前一年に一人の先生に、百人の入会者がいれば、二~三人は変わった人がいますと、書きましたが
此の東田さんは、十年間の教師時代の一番印象の強い変り種ですので1/1000と書き直します
1/1000 一見イギリス風紳士其の実態は—–糸の切れたマリオネット・・・・???