オーブンがやって来てから、暇を見つけてはこそこそと厨房でお菓子作りにはまってます。この時期の厨房はとても冷えるのですが、やりたい思いがあるとそんなことも気にならなくなるので、人間て不思議ですね。
最初に作ったのが、ヘルシーさを意識した、ライ麦粉と全粒粉のスコーン(バター無し)だったのですが、ライ麦粉をどばどばと入れた結果、とても素朴な硬いパンのようなスコーンになってしまいました。
出来立ては、こういう素朴なのも美味しいよね、なんて言いながら食べていたのですが、次の日には無残にもガッチガチになり、その横には歯の弱いおとうさんが食べかけたと思われるスコーンが転がっているのを見て、絶句・・・。
ちょっと意識高い系スコーンを目指したばっかりに、「俺の歯を折る気か、この鬼嫁ぇぇぇ!!」という惨事になりかねなかったのですが「これはレンガか!」と、けたけた笑うだけで済まされました。
そんな様子を見て社長が、まず基本のレシピで作ったらいいのでは?基本が分からないでアレンジメニューばかり作るとその先の成長がない、基本を押さえてこそ腕も上がるし、間違えた時の原因が分かる、
お菓子作りだけをやっているようでも、続けて作る中で、例えば化学的なこと、健康のこと、様々な分野に意識が広がって自分の知識が増えて、できることも増えてくる、ひとつひとつくり返して、どんどんやっていくなかで成長していくものだ、とアドバイスしてくれました。
なるほど。だから社長は、そんな風に成長を実感してるから、この仕事を楽しんでやっているんだろうなぁ。
そして思いました。あぁ、ダンスもそれと同じだな。
正直言って、センスの無さにくじけそうになるのですが、それも続けて行うなら見えてくるものがあるでしょう。
今、一番新しく習ったことが、ダブルターニングロックからのオーバースウェイです。オーバースウェイとは、ホールの真ん中辺りでステップを止めて、うぇーい!とポージングするやつです。
難しいのでくじけてしまいそうになるのですが、やらなければできないけど、やればいつかは出来るから、大事なのは持続して行う精神力だなと思います。
そして、ダブルターニングロックの時には体が離れてしまい、その結果うまくきれいに踊れないのです。
おとうさんから、「一緒に!!一緒に踊るんだ!」と何度も言われていますが、対照にいる相手と同じ姿勢を保ち、くるくると回ってダンスすることはこれもまた難しい。
二人であーだこーだと時には言い合いになりながら練習しています。
競技ダンスは一人が崩れると相手も崩れてしまうのです。相手のことも考えながら踊らないといけません。言わば「思いやりダンス」。
二人で踊っているけど、まるで一つの体のような感じです。
これは、、、意図してなのか、私たち夫婦にとって必要なことなのかもしれません・・・