先日の独協の合宿にて競技ダンスの合宿はすべて終りです。心身ともに予想以上に疲弊していたらしく数日は何も手につきません。集中力もなく、どこか頭がふわふわとしている感じで、日常のこまごました事を上手くこなせている実感がありません。
部屋と厨房を行き来するのに、何故か行きはスリッパを履いていき、帰りはは裸足で帰ってくるものだから、厨房の入り口に山のようにスリッパが溜まり、さっちゃんがカリカリしています。「この厨房にはムカデがいるんだよね、しかたないよねふーん」そんな感じで結構愛想つかされかけています。と、そんな感じで廃人同様の日々を過ごしながら数日、この夏本当の最後のプログラム、パントマイムサークル「舞夢踊」の皆さんの合宿が始まります。
うちに来ている競技ダンスの合宿はどれも一週間近くの長丁場になるのですが、こちらの皆さんは二泊三日。というか競技ダンスが長すぎるんですよね。ダンス合宿中はデスメタルのライブ会場かと思うような爆音と絶叫、掛け声が四六時中鳴り続ます。それと打って変わってパントマイムの皆さんは本当に静か。いったん練習が始まると、実はいないんじゃないかと思わせるような静寂の空間が広がります。よくよく考えたら無言で体の動きだけでなにかを表現するのがパントマイム(解釈間違ってたらごめんなさい)なので、音がしなくて当たり前なのですが、このギャップは少々戸惑います。
ぱんとまいむ練習風景。
この静けさ、なんとも癒されます。俳優をやっている兄が学生時代に所属していた縁でもう十五年近くずっとちきちきばんばんに合宿に来てくださっているのですが、ありがたくて足を早稲田に向けて寝ることができません。僕は方向音痴なので知らずのうちに足を向けていることはままあるでしょうが。
とこうして粛々と進んでいくパントマイム合宿と、少しづつ吹き始める秋風を感じながらいよいよ夏がおわるなあと実感を深める今日この頃であります。