9/7 獨協大学競技ダンス部夏合宿の締めくくりの日でございます。前夜のしごきと夜な夜な体を苛む先輩たちの手の込んだいたずらにより一年生は既にウォーキングデッド状態となっております。一歩歩くごとに彼らの力なくだらりと垂れ下がった指先から零れ落ちるのは、疲れと怨嗟のこもった汁なのか。我知らず床を汚しながらただただ死んだ魚のような目をして食堂に集まってくる一年生男子を見ると、「がんばれ、おまいらあと一日で家に帰れるぞ」という心配する思いとともに「頼むから飯残すなよ。もったいないんだからな」という現実的な感想が頭をよぎります。
はい、合宿もこの辺の後期日程になってくると疲労のピークなのか誰も彼も食事がのどを通らなくなってくるのでございます。特に朝は。
曰く、「大会にベストコンディションで臨めることなんてめったにないのだから今のうちに極限の状態で試合に臨む体験をさせてやりたい」と先輩はのたまい、昼間は練習、夜は先輩のたわいないいたずらのいけにえに一年生はささげられているとか何とか。真実を確認するすべは僕にはないのですが。
そんなこんなで迎えた最終日、最後の気力と人間としての尊厳を振り絞り、彼らは最終日のダンスコンペに臨む訳です。先代オーナーでもある僕の実父も審査員として借り出されています。しかめっ面でホールをにらみつけて学生たちを振りえあがらせていますが、内心は声をかけてもらってうれしくて仕方がないのです。そんな競技会の模様から数点↓
僕が見に行ったときはラテンのチャチャをやっていました。一年生はまだまだラテン特有の濃厚なアピール感を出すのが恥ずかしいのか、どこか照れくさい模様です。そのあとに続く上級生の踊りのドヤ感と「俺をみろ」力はすさまじく、やはり年月の差を感じます。今年の新入生たちが来年来るころにはこの恥ずかしさもどこへやら、会場の視線を根こそぎ刈取るためにどんな貪欲なアピールも辞さない生粋のダンサーにせいちょうしているのでしょう。楽しみですね。
さて、今夜はすべてから解き放たれた彼らの打ち上げ。そして帰途につくわけです。なんやかんや、あっというまの一週間。青春の濃厚さにうらやましさのため息がでます。まあ、この年になるとやれといわれてもできませんがね (笑