表題画像、メスのカブトムシ。おそらく数日前に撮影したのと同じ個体。
もしかしてこいつ、ずっとここに張り付いていたのであろうか。虫には時間という概念や暇とか嫉妬とかそういう感覚は存在しないのであろうか。
あるのは生殖本能に基づいて喰らい、眠り、交尾し、種族の数を増やすこと吞み。ああ、なんというシンプルで美しい人生なのか。
虫だから人生ではありえないのだが。
そんな風に本能のままに生きる虫たちを尻目に、千葉大競技ダンス合宿もいよいよ大詰め。午後のコンペと夜の打ち上げ、そしてお別れと三つのビッグイベント
を残すばかりとなりました。
ダンスコンペの様子を是非、見たい。彼らの一週間の苦悩ともがきと汗と涙とマヨネーズの過剰摂取がどのような実を結ぶのか。
料理の仕込みの手を止めて地下ホールに降りて見ると、それはもう言葉にできない光景が広がっており、開いたドアをそっと閉じ、いそいそと地上に駆け上がる私。
決して振り向くなといわれたイザナギやオルフェウスの様に、もしあそこで振り向いていたら果たして私はこちら側に戻ってくる事ができたのでしょうか・・
今思えば、あの光景は異常な暑さが見せた真夏の蜃気楼のようなものだったのかもしれません。そういえば、地下に降りたのは一瞬だったのに、戻って見ると厨房の時計は二時間も進んでいました。
おかしいな?
という事で、ダンスコンペの様子はカメラに収めることができませんでした。もし一葉の写真でもカメラに残していたとしたら・・・おっと?誰か来たようだ。
。。。という事でコンペの写真は取れませんでした。変わりに印象的だった一こまが上の写真。おそらくフォーメーションの練習のさなか、先輩の指導を受けている状況だと思われます。
見所はこの背筋のピンと伸びた立ち姿。誰一人として鼻くそをほじったりひっそりとポールポジションを修正してる人はいません。
先輩への畏敬の念と四六時中ダンサーである事を絶対に忘れない、硬い意思のようなものを感じます。ダンサーの背中というものは非常に美しい物です。
ちょっと写真が少ないので、たまには料理の説明なども。
上の写真は今年の新メニュー。アマダイのソテーゴルゴンゾーラクリーム仕立て。癖の強いゴルゴンゾーラですが、しっとり淡白な身ながら非常に旨みの強い高級魚、アマダイの風味を殺しません。
それから、コンパで作ってみたインスタ料理、ローストポークの柑橘風味とハニーマスタードソースです。昨年は揚げ物や淡水化物ばかりで「褐色ばんばん」とか「褐色祭り」とか散々馬鹿にされ、唇をかみ締める思いをさせられましたがしだしのオードブルとか始めて色々研究して、かなり綺麗な料理を作れるようになりました。
という事でダンス合宿ちきばんですが、いんすた要素も加わりました。これはもう、女房を質にいれてでもいくしかない!以上。