ダンス合宿からヤギまで、大抵の物は手に入る。
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お正月の喧騒も納まり、やっと平時の自堕落生活が戻ってきました一月の半ば。
天気もいいので若女将の実家、南信州駒ヶ根地方に新年の挨拶に。
そこでいかにも美味しそうな地元産のアンパンを発見。新年早々お宝GETに心もヤギも弾むお正月。
ちなみに若女将はもろもろ事件に巻き込まれて息も絶え絶えになっておりますが、そんなことはお構いなし。
と、気がつくと、楽しみにしていた虎の子のアンパンをヤギに食べられてしまっていたのが前回までの荒筋です。
皆には内緒にしているけれど、大のアンパン好きの私です。
(ここからは妄想なので読み飛ばしてください)
アンパンを二つに割って、まずは餡子だけくりぬいて食べる。餡子やべえウメエ
そしてそのぽっかり空いた空洞を見つめ、己の心の空洞を重ねる。
そしておもむろに別のアンパンのあんこを詰めて今度はパンごと食べるまさかの荒業、通称「燕返し」。
また、燕返しの後にはくり抜かれ、空洞になった元アンパンが出来上がる。
そこに更に別のパンから餡子を挿入。
これを繰り返すと進化系燕返し、通称「重ね燕」。
そうしてアンパンの無限地獄に陥り、脳内は過剰摂取したブドウ糖がエンドルフィンに変化し、アンパンを食べ続ける行為は至上の快楽へと至るのです。
これぞアンパンズ・ハイ。
アンパンを庶民に普及させた沢庵和尚も裸足で逃げ出します
(妄想終わり)
私の秘蔵アンパンを食べてしまったのは恐らくは末っ子の豆太郎。オスだからか彼の個性なのかわかりませんが、生後半年にして我が家の食物連鎖(ヤギのみ)ピラミッドの頂点に達してしまった恐るべきヤギ。
四つ足のあるものはテーブル以外、羽のある物は飛行機以外食べてしまう。それは彼のためにあるような言葉かもしれません。
「豆太郎、お前アンパンたべたろう」
そう豆太郎に詰め寄りますが「僕知らないもん」とでも言いたげな表情とキラキラした目で見つめ返してきます。
マジでヤギ汁にしてやろうかとも一瞬思いましたが、その穢れ無き瞳に見つめられるとそんな気分が吹っ飛んでしまうからヤギは恐ろしい。
それよりもヤギはアンパン食べていいのかという根本的な疑問が湧いてきます。
うちにヤギを譲ってくれたおじさんは、ヤギに新米をあげたら喜んで食べるので、ついついあげていたら消化不良を起こしてヤギをしなせてしまったそうです。
基本、ヤギは炭水化物はNGな生き物なのです。
不安になり、「ヤギ・アンパン」で検索してみましたが何もヒットしてきません。当然といえば当然かもしれませんが。
これで夕方になって、豆太郎が消化不良を起こして泡でも吹いて倒れてたら、と思うとちょっと憂鬱&心配な一日を過ごします。
豆太郎LOVEに狂っている女将はそうなったら発狂するかもしれません。
豆太郎を偲んで自分も倒れるまでアンパン食べるとか言い出すかもしれません。私が秘匿しているアンパンまで食べられたら、離婚問題にまで発展する恐れもあります。
そんな事を考えながら一日を過ごしていましたが、当の豆太郎は至って元気。ヤギ小屋に顔を見せるたびに「食物よこせ」とばかりに飛びかかってきます。こいつ、ご主人をただの餌当番にしか思ってない。
いつか一回人間様が霊長の存在であることを痛感させてやらなければならないと思いますがとりあえずは事なきを得、心から胸をなでおろすちきばん夫婦でありました。
ちきばんに訪れる皆様、ヤギは可愛いですが、以外にデリケートな側面もあります。面白いからってなんでも食べ物を与えないようにお願いいたしますね☆