よく考えたら、昨年末木綿ちゃんの種付けの顛末がまだ途中のままでした。
このまま放置したまた、本業のダンス合宿が始まってしまうと大変な事になります。
世間様に知らせぬままに5月がくると、またヤギが一頭(もしかしたら一頭ではすまないかもしれませんが)増えていることになってしまいます。
これは国民への通達義務を行った責任として女将の引責問題へと発展しかねません。そして女将がもし辞任するとなったら、ちきばんのヤギたちは途方に暮れてしまいます。
本業はあくまでダンス合宿ですが、ダンス合宿の最中、ヤギたちは女将の姿を捜し求めて西へ東へ駆け回り。其の姿をみた学生たちは肝心のダンスに集中できない。
もちろんヤギたちはそれでも草を食べ続けるわけですが。
そんな事になったら関東随一のダンス合宿所としての名折れ。ご先祖の源氏様に面目が立ちません。
ということで、しっかり種付けの顛末を書き記して本年度の活動に入って行きたいと思います。
前回までのあらすじ。
~今年は木綿ちゃん(ヤギ。メス、一歳半、角あり。かわいい)に種付けしようと盛りをむかえたもめんちゃんを
年代もののキャラバン通称「フライングマン」にわらを敷き詰めて連行。女将も動向。天気はサイコー。
一路隣町須坂市の内堀畜産に向かいます。
そこには見た事もないチャーミングヤギ、ヤギ界のこじはるが待っていました。
こじはるの宗教的なまでの可愛らしさに種付けとかどうでもよくなってしまう一行。さてどうなるか~
ということでこじはるです。ヤギのにくぜん(あごの下に生えてるぷるぷるしたあれ)はヤギによってあったりなかったりで血統とかは関係ないそうです。
お絹母さんにはにくぜんがないのに木綿ちゃんにはにくぜんがあって、これがおきぬがいつも木綿ちゃんにヘッドバッドをかましに行く原因のひとつと見ているのですが。
つまりヤギも嫉妬するのです。一般的にはにくぜんのあるヤギのほうが価値が高いとされています。
其のにくぜんが、こじはるはなんと耳のすぐ下にあるのです。こんなヤギは見たことがない。そしてその表情も穏やかでどこか気品があふれています。
女将が夢中になって手招きすると近くまで寄ってくるこじはる。失神寸前の女将。その瞳には深い哲学的な香りが漂っています。
私「このヤギきれいだねえ。こんなの見たことない」
女将「これやばい」
私「うちの大食いの豆太郎と交換してもらうか」
女将「絶対賛成っていうかとりあえず豆太郎は置いていこう」
二人「内堀ちくさん餌食い尽くされて破産するね」(笑)
そんな不穏な会話を繰り返していたら、気がつくと隣の折では木綿ちゃんの初種付けは滞りなく終了していました。
ちなみにもめんちゃんはお尻と下腹部をいじられると頭突きする修正があり、交尾が終わったばかりの雄を早速どつきまわしています。
木綿ちゃんは初交尾。そして相手の雄ヤギも初交尾。どちらも若やぎ。内堀さんいわく、若いと回復力が早いから交尾もすぐ終わる(意味深)
らしいです。
それから二十日後、もし着床していないなら再び盛りを迎え、派手に泣き叫ぶ木綿ちゃんですがそんな事は起こらず無事にお母さんへの階段を上り始めるのでした。
新ヤギの収穫は五月半ばを予定。GWを過ぎてからですが、ちきばんに遊びに来るとこの世で一番可愛らしい動物にあえるとおもいますよ☆
そして豆太郎は売られ、ヤギ界のこじはるがやってくるのか?ダンス合宿以外にも目が離せないちきばんでございまして。