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前回、ダンスシューズが届いたとはしゃいでましたが、おとうさんがニコニコしながら、

「もう少し上手くなったらもっといいやつ買おうな!」と、全く悪気無く一蹴されました・・・

 

「命を尽くしてやる」とか「命がけでする」とか言葉では聞いたことはありますが、それを本当に行っている人を目の前で見たことのある人は一体どれくらいいるでしょうか。

おとうさんからダンスを教わっていますが、病気で体を壊し、薬のせいもあって本当は5分も歩けないほどです。

ステップなんかは本にいくらでもやり方が書いてあるのですが、曲の捉え方は感覚的な部分なので自分でやろうとしても無理があり、専門家の指導がないと難しいところがあります。

ご両親がモデルとなって、こうやって曲を聴くんだ!とクイックステップを踊られた日には、もの凄いんだけどもその反面、倒れるんじゃないかとハラハラし、「もうやめて!」とラピュタのシータばりに叫びそうになります。

おとうさんが青春を捧げ、半生を捧げてきた競技ダンス。

おとうさんは命を尽くして私たちにダンスを教えてくれているのです。

また競技ダンスは男性のリードが要で、男性が上手ければ女性はすぐに踊れるものだそうで、私と一緒に踊って教えてくれるのですが、とても緊張します。

引っ越す前にやっていたバレーサークルでは年下の大学生にまで「適当すぎる!!」と突っ込まれるほどゆるい人で、村民になったらそのゆるさにも磨きがかかっているのですが、このときばかりは別人のように集中しています。

なんせ、命をかけて踊ってくれるので、間違えてはいけない・・・!と、緊張感は最高潮に達します。

そのような人のパワーはもの凄いです。そして、自分もそれに応えようと、そのパワーを受けて熱意が沸くのです。

ちきばんの経営に関しては着々と社長に引き継がれ、残すところはダンスなのでしょう。

普段は何かのキャラクターのようなおとうさんですが、ダンスとなると鬼コーチに変貌します。

体が年々動かなくなり、「あと1年早かったらなぁ・・・」とポツリと話すのを聞き、時が限られているの認めるしかりません。このスローライフの中で見えない焦りを感じています。

今、目の前でそのようにおとうさんが教えてくれているから分かったけれど、今までも命を尽くすほど懸命に、心を注いで教えてもらったり、接してくれたりしたことってあったんだろうな。

命を尽くして教えてくださることに対して、自分はどう応えるべきなのか、何をすべきなのか、真剣にそんなことを考えるようになりました。

 

東京から木島平に戻り一夜明けて、

今日は社長の誕生日です!!

社長にプレゼントをあげたことといったら、

まだ出会った当初、ロードバイクと料理が好きということくらいしか分からなくて、

結局、知覚過敏に悩む姿に同情してシュミテクトをあげた以来でした。

誕生日に・・・くすくす

今回は、営業周りにも自転車に乗るのにも使えるブランドバックをプレゼントしました。これで文句は言われまい。

あの時を思い出すと、まさか結婚するとはなぁ・・・

一時はやっちまった人生になるかと思いましたが、なんだかんだ楽しくしています。