前回、これから豆に更新するぞ、といきまいておきながら気がつけば早くも五月になってしまいました。得意の言い訳をさせていただくと、さて、これから軌道に乗って更新していくぞと思った矢先に春の東京出張です。一週間パソコンの前に座ることができませんでした。
こちとら零細企業の貧乏社長、一週間をビジネスホテルに滞在できるほどの経費を請求しようものなら、経理係に首を極められます。おとなしく早稲田の友人のやさを点々とする一週間でした。いくら気心知れた友人でも一週間他人の家に居候しつづける行為は、繊細な僕のメンタルに思った以上の疲労を蓄積させてしまいました。最終日に高速バスで帰るはずの日程を一日早め、夕方に新幹線で愛するhomeに逃げ帰る始末。そのときの僕の有様といったら、曹操軍から逃げるとちゅう、身分をごまかすために基地外のふりをしてよだれを撒き散らしながら逃走した劉備元徳もかくやといった有様でございました。
いや、軽く失禁位していたかもしれません。まあ、世の多くの社長が今の位置に上り詰めるためにどれほど神経をすり減らし、人知れず失禁、脱糞を繰り返したかを思えばこのくらいのことはなんでもないのですが。
とまあそんなこんな、GWも仕事2対天気がいいのでフラッとさっちゃんをつれてどこかに出かけたり8で忙しく過ごしていたらまたも前回の更新から間が空いてしまったわけであります。これを不可抗力といわずしてなんといいましょうか。
さて、ダンスの話に、競技ダンスの話に入ります。これが本題です。だってこのブログは競技ダンスを始めた二代目社長の練習日誌であるわけですから。遊びやら脱糞の話で1500字を埋めるわけにはいかないのであります。
一週間の東京出張の間、練習することができませんでした。あわよくば、顔出ししたなじみの大学の練習会に混ぜてもらおうか、なんてことも目論んでいたのですがそのたくらみは水泡に帰します。というのも、今回の顔出しではどの大学も予想以上に歓迎と手厚いお出迎えをしてくれたおかげで、生来の顔見知りが発動し、すっかり腰が引けてしまいました。
というわけで一週間は軽いジョギングと柔軟程度の運動量に終わってしまったのであります。それでも帰宅したときに「やせた」と言われたのは精神的な疲労の蓄積と、基本豆腐とごま油とぺヤングで三食を過ごす粗悪な食生活の賜物かもしれません。
一週間ぶりにシャドウを踊ってみると、やはり感覚が違います。極まった人たちはよく一日練習を休むと取り戻すのに三日はかかる、なんてことを口にします。僕はとうぜんそんなレベルには到達していないのでありますが、さすがに一週間間を空けてしまうと踊っていても何か違和感が募ります。
出頭、じゃなかった。出張前に練習のテーマとしていたのはワルツにおいてライズから着地です。かかとをしっかりと地面につけて足裏と足首をしっかりと使って次の1の足を踏み出す、という事。これを意識することで、しっかりと腰の入った、力強くストライドの大きいステップを踏むことができるようになるのです。足裏をしっかり使わないで1の足を踏み出してしまうと、足が先行して動きに力強さもスピード感も大きさも流れも大人の男のほろ苦さも生まれなくなります。
以前からうちの鬼瓦にもっと足を、足首を使えと言われ続けていたのですが、使え、ということが何の事やらさっぱりわからなかったのです。が、このあたりで足を使う、という意味がやっと理解することができてきたような気がしました。確かに以前よりも自分の動きが大きくそして安定感とロアーとライズの高低差が生まれてきているのがわかります。
「おれ、ちょっといけてるかも」
そう手ごたえをつかみ始めていた矢先の出張だったので、ちょっと歯がゆい思いもありました。
そして一週間後、再びフロアに立つと、その感覚はどこへやら。膝がおもうように入りません。腰と連動してくれません。ライズしてもよろけます。動きがどこかかくかくしています。ああ、やっちまったよこれ。
とゆうわけで感覚を取り戻すのにやはり三日を要することになりました。やはり先人たちの言葉はきちんと経験に基づいているのだな、と苦い汗をかきながら思い知らされたわけであります。