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12話
ダンスとの再会
社会人一年目の正月休みに、スキーに行く事になった、今から35年以上
前の事で、夜行列車町で上野駅ホームにいた時だった。有事の一人がいきなり
同行の女の子を立ち上がらせると、手を取るとクルクルと回し始めた

これジルバて言うんだ半年ぐらい教習所に通って覚えたんだ、と得意そうに言った。
得意げな顔でホームで女の子を廻して踊って見せるのをみていて私は内心決心した。
ヨ~シ内緒で来年までに覚えに行って来年はアッと言わせてやろう。

スキーから帰ってすぐ教習所に習いに行った。驚いたジルバを習いに行ったのに
11話で書いた思春期のドキドキの中で覚えたあのワルツとブルースに再開した。
みんなに内緒で秘密のうちに覚えて一年後アッと言わせようとの計画で毎日の様に
教習所に習いに通ったのだったが、其のうち何時の間にかそんなことは忘れて
気が付いたらダンスにノメリコンデいた。

私は色気ついてダンスをしていた訳ではない、自分は女性にモテルタイプで
無い事は自覚しているし、またその分色香に弱いタイプだと思っているので
女性には必要以上近づかないようにしてダンスに専念していた

結婚適齢期の男27歳女25歳をしんじていた。父が27歳で結婚してるので
私も漠然とその様に考えていた。心理学的にも性衝動が理性を上回る時期が
男27歳、女25歳まででそれを過ぎると性衝動より理性が上回るようになり
頭で考える様になる為、エイッ、ヤーと衝動で結婚は出来なくなるという説を
信じていた。

その時期が来るまでは、女性には近づかないのが利巧と考えていた、
だが理性と現実は一致しなかった。ダンスにノメリコンデ教師になって、カップルで
踊って練習を重ねるうちに、色気より、お互いの時間を共有しなければ遣って
いけないので、お互いの人間性の方が大切になり、毎日一緒に踊っているうち
気が付いたら、二十五歳の誕生日前に。時間だけでなくお互いの人生も共有する
パートナーになっていた。

ダンスとの再開が色香でなく、長い人生のパートナーと巡り合わせた事になる
“ダンスに感謝”