第二話
今から28年前の話です イギリスはやはり凄かった
コーチが最初にダンスレッスンの為渡英して、帰って来て初めてのレッスンの時の話です。
夜、帰りがけに明日の練習の時に来て “レッスン” をしてくれると言われたので次の
日の朝早めに行って練習をしながら準備を整えて、コーチを待っていた。どんなレッスンを
してくれるのか楽しみだった
サー、いよいよコーチが来てレッスンが始まった。踊っていると傍に来て耳元で行き成り
スマイル、スマイルと言いはじめた。一瞬。エッツである。
でもコーチはスマイル、スマイルしか言わない。私は、イギリス帰りの覚えてきた
どんな新しいダンスのことを教えてくれるのか期待していたのにその日のレッスンは
最後まで笑い顔のレッスンだった。
踊りながら、“笑い顔をしろ”出来なければ“スマイル、スマイル”と言いながら踊れと
言って耳元で最後まで“スマイル、スマイル”と言いながら追いかけまわして踊らされた。
自分はイギリス帰りの最新のダンスを新しい踊り方を教えてもらえると期待していたのに
笑い顔の練習だけだったのでガッカリしたのを覚えている。
レッスン後コーチは笑顔ができなければ顔の筋肉を緩めるだけでも良い、
その為にスマイル、スマイルと言いながら踊ると、ソフトな踊りが出来る様になる
と言うのだった。
後になってわかるのだが、確かに技術的なことは少しづつ教えて呉れる様になるのだが
コーチが最初に教えようとしたのはメンタル的な事のようだった。
今でこそどんなスポーツでもメンタルトレーニングは当たり前だが
今から25年から30年近い以前の時代にそれに近い事を教え様としたみたいだった。
コーチもイギリスで教えられて帰ってきた この続きは第三話で
第三話
二話の続きです
みなさんも覚えているだろうと思いますが、私の30歳の頃の昭和50年代頃の日本の
スポーツ界は、堪え難きを耐え、忍び難き忍び、艱難辛苦、石に噛り付いても
やり遂げるのがスポーツ選手で、戦うときは歯を食いしばってでも勝って来ますと
言ってた頃です
その頃に歯なんか見せて笑っていたら、不謹慎な奴と言われていたでしょう.
処がですイギリスでは競技会で 笑え スマイル スマイルです。
人間の脳は大昔の記憶で敵が来ると、体を緊張させ戦いの為に歯を食いしばって
戦いに備えるよう緊張しろと、命令をだしてし戦いに備えさせる様に出来ているらしい
逆に敵が去ると、脳は安全だ緊張をほどけと命令を出すと言うことらしく、すると
脳の命令を受けて顔の筋肉が緩んで緊張がほどけくるらしい、だから自分で歯を
食いしばり顔の筋肉を緊張させると、脳が戦いに備え体も緊張しろ受け取って
しまうらしい、逆に顔の筋肉を緩めると脳が安全だ緊張をほどけと命令する事のようだ
最近のスポーツ選手は皆出来るだけ楽しんで戦ってきますと
インタビユーに答える様になってきた。イメージトレーニングで
緊張しないようにしている訳だが、もう何十年も前のイギリスのダンスで踊るときに
脳の命令が顔の緊張と関係すると、スマイルの練習していたなんて
イギリスから帰って来て最初の スマイルスマイル のレッスンは日本では
実は何十年も先の脳トレの練習を教わっていたんだけれど、知らないから
本人はガッカリしながらレッスンを受けてた話です。
イギリスはやはり凄いですね~