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縁は粋なもの、南と、北の出会い、そして、意図しない、展開
T子先生の生徒でN山君という人がいました。彼は郵便局に勤務していましたが背が高く、
スタイルも良く二枚目タイプで、性格は少しヒョウキンでした、30話で書きましたがその頃
背の高い男性教師が居なかった時期だったので、私は教師にさせようと説得したのですが、、
中々,N山君はウンと言いません、

実は彼は二枚目のマスクに似合わず、言葉に方言がありイントネーションが少し違います、
あの、北の方の ウンだすー、ダども、ナして、などが、含まれる地方のイントネーションが、
抜けきらないのです。T子先生も、私の説得に対し、「ウン!言葉がちょっとネ」、と気乗り薄でした、

でも、この話は意外いな展開をみせ、更に意図しない方向へと、転がっていきました。
同じ頃に、H先生の生徒にK島さんと、言う女性を先生にしようと言う話も起きていました。
彼女は御兄さんが、岩槻インターチエンジの出口付近で始めたモーテルが当たり、忙しくなって
九州から手伝いに呼び出されて来ているのだが、モ-テルなので昼間は割と暇なので、
暇つぶしにスタジオい来ているうちに、ダンスにハマッテしまい、夢中になってしまいました。

彼女は、当時人気のあった、女優の、石田あゆみを、少し大人っぽく妖艶にし、ハスキーな
声にしてガラッパチな話し方をさせた様な女性でした。N山君が急に先生になると言い始めました。
理由は簡単、偶々昼間スタジオにきて、H先生とレッスンをしているK島さんを見かけて、
一目惚れしました。

T子先生にN山君 は「あの女性(ひと)だれ?」ききました。 T子先生「今度先生になるK島さん」
N山君はそれを聞いて、“「僕教師になります」”N山君は考えました{今、教師になればK島さんと、
カップルになれる}それを聞いたT子先生も瞬間に考えました。その途端にT子先生の気乗り薄の
反応が急に変わりました。

私のN山君を教師にと言ったのに、「言葉がネ」と、気乗り薄の様子だったT子先生でしたが、
積極的に薦め始めました。実は前に書きましたが T子先生凄い焼餅焼きです。
内心では、K島さんが先生になるのを大変気にしてたのです。それと言うのもK島さんは
何処から見てもH先生好みだからです。

T子先生から見ると、H先生は放って置けない程、“好い男”らしいのです、ですから女性なら
好きになって当たり前の男性なのです。所がH先生は女性に手が早いのです。そして
K島さんはH先生の好みのタイプです、T子先生からすると、猫に鰹節、馬に人参で、、
H先生の目の前に、好物をぶら下げる様な物で、気が気でならない訳です。
N山君がK島さんとクツ付けば願ったり叶ったりで、万万歳です。俄然積極的に成りました。

経営者はH先生ですが、スタジオの持ち主はT子先生です、ダンス教室をやりたいと言う
T子先生の為に、親代わりの叔父さんが、スタジオを開いてくれたのです。
T子先生から、H先生との馴初めを聞いた事があります。「学生だったH先生が習いに来て、
私が一目ぼれそれで、私がH先生を押し倒したの、でもH先生の家は旧家で付き合いを、、
認めてくれなかったのヨ、それで一駅だけど二人で駆け落ちした訳、それで、
H先生も一緒に教師になったの」

T子先生のH先生に対する思いが変わらない分、焼餅も大きいわけです、そんな訳で、
夫々の思惑が違いながら、暫くの間N山君の教師見習が続きました。、
K島さんはN山君より五歳以上年上ですので、最初は少し引き気味でしたが、T山君の、
強烈なアタックと、T子先生のバックアップで、何時の間にか成る様に成っていました、

そうなればお川島さんは“お姉さん”です。T山君はシッカリとK島さんに手綱を握られていました。
その後、そろそろN山君が郵便局を、辞めて、教師に成るばかりになったある日、
K島さんと二人揃って話があると、私の所にやってきましたた。

「実は二人共に、教師は止め様と言う事に成りました」もう、一瞬、「どうして?」晴天の霹靂です。
落ち着いて色々話を聞いた所、二人にチャンスが廻ってきたらしいのです。 、、
K島さんは御兄さんにモーテルの手伝いにと、九州から呼び出されたのだが、
実はモ-テル経営はお兄さんが“御兄さん夫婦で経営しよう”と始めた仕事だったのだが、
最近夫婦仲が悪くなって仕舞い、愈々夫婦仲は、修復不能になったらしいのです。

それが原因でモーテル経営は出来なくなってしまいた様で、、所が、妹のK島さんを九州から、
呼び寄せたのだから、お兄さんはK島さんがN山君と一緒になるなら、経営から手を引くから、
二人でモーテルを経営して、モーテル建設の費用を少しずつ御兄さんに、返済すれば良いと
言われたらしかった。

N山君の郵便局員の給料では、モーテルを経営するどころか、建てる為の資金の借り入れすら、
出来ないのが実情だろう、それが、僅かの期間の間に教師になる話から、K島さんを見て、
見習になって教師になる筈だったのが、モーテルの経営者の道が転がって来た訳です。


K島さんも只、手伝いに来たのに、教師に成る事になった時に、T子先生の思惑とは違うけれど、
N山君への強烈なアタックで、少し引き気味だったのが、成る様に成った時を
見図る様に、チャンスが、廻って来た訳で、中々の話だった。

そんな訳で、N山君にも、K島さんにも。教師に成る話は、幸運を呼んで
T子先生にも、思惑道理、H先生の前からK島さんが、自ら消えてくれた
思わぬ展開に、なったが、メデタシ、メデタシ、の話になった。
でも二人だけの時、九州訛り、と、東北訛りの会話ってどんな?