ダンスとヤギと自転車の宿、ちきちきばんばん公式ブログです。
一日24時間、好きなだけ踊れるダンスホールが売りのダンスの宿です。ダンス合宿には非常にお勧めです。
目の前にはゲレンデもあり、ウィンタースポーツも楽しめます。あと、ヤギと触れ合ったりできるのと自転車がたくさんあるので気持ちのいい時はサイクリングなんかもおすすめします。
以上宿のCM終わり。こう言うの書いておかないと上層部からクレームが来そうなのです。御了承を。
先の方にゲレンデとウィンタースポーツについて書いてもありますが、もうすぐ迫ってくるスキーシーズンに向けてそっちの準備も進めていかなければなりませぬ。
なにせ当館、ちきちきばんばんの目の前にある山は実はスキーゲレンデだったりします。通称牧の入りゲレンデ。木島平ゲレンデと隣り合っていて二つで一つ、双子のようなゲレンデでございました。ムトウケイジとグレート・ムタのような関係といえば解ってもらえるでしょうか。
- 注釈:ムトウケイジといえば僕らの世代では有名なプロレスラー。当時新日本プロレスにおいて闘魂三銃士と呼ばれていたレスラーの一人。んでもってグレート・ムタは同じく新日本プロレスの悪役レスラー。
得意技は毒霧。試合中に唐突に口から毒々しいエキスを霧状に噴霧して相手を苦しめるのです。
この効果は絶大で、毒霧を食らったレスラーは顔、胸に汚らしいエキスを滴らせながらフラフラになり、その後ムタの大技の餌食に。なんという悪魔敵レスラーでしょうか。
ムトウケイジは闘魂三銃士の中でも抜群の技のキレを持つ、正統派レスラー。かたやグレート・ムタは極悪非道、悪魔的うん○レスラー。しかしこの一人と一匹の獣は実は同一人物だったりするわけです。
このことを知った時の衝撃は如何なるものか。
試合中に口の中に毒の元を常に仕込んでいるわけで、もし何かの衝撃で毒を自分が飲み込んでしまったらどうなるんだろうか。
そもそもそんな劇物を口に入れていていいのだろうか、とかまだネットも無い時代の清い中学生だった僕らは学校で友人たちと真剣に議論したりしたものです。
挙句の果て、まずは体験してみなければわからん。実際に毒霧を仕込んでみようという機運が高まります。
学校帰りに密かに持ち帰っていた牛乳をベースに各自が毒霧の精製を始めます。触媒はその辺の草。田舎なので雑草には事欠きません。
見た感じ口にしても大丈夫そうな感じの独特しい雑草、牛乳を口の中でカクテルしてオリジナルの毒物を精製します。誰もがためらうような雑草濃度の高い草を口内カクテル出来る者は畏敬の眼差しが送られたりして。
それを互いに吹きかけ合う毒霧デスマっチが一時流行したのですが、毎日のようにグロテスクな染みと異臭をワイシャツにこびり付けて帰って来る息子達の暴挙に、ついにはPTAの裁きの雷がくだされる事態になりました。
(イメージ図)
いま考えると訳のわからん雑草を競って体内摂取していた訳で、良く変な病気にならなかったなと思うのですが、育ち盛りの中学生は物を良く噛むように教育されていたので其の辺が良かったのかもしれません。
ものによってはものすごいエグミや酸味、ンゴンゴ感が口の中に広がる事もあります。つくづくヤギってすごいなあああ。
付け加えるなら、件の汚らしい毒物もカンコーの学生服の前ではあえなく弾かれてしまったりしました。恐るべきは雨を弾くカンコーの学生服。
グレート・ムタと言っても別段、牧の入り(変換が面倒くさいので今後マッキーと記述させていただきます)が木島平のダークサイドとかそういう事はありません。
滑走中に突然隣のヒャッハーが毒霧を吹きかけてきたり、リフトマンのパンツの中には常に凶器の栓抜きが忍ばせてあるとかそういうリスクはありませんのでご安心を。それ以外のマッキーの雪遊び上のリスクに関しては後述させていただきます。
さて、ちきちきばんばんもオープンした三十数年前はダンス合宿とスキー客の二本柱で運営していました。それから時が過ぎてスキーブームも終焉を迎え、マッキーはついに閉鎖状態に追い込まれてしまうのですが、昨年無事に再開を果たしたわけであります。
朽ち果てていたリフトの鉄塔も、青く綺麗に塗り直されゲレンデは整備されて雪がふるのをいまか今かと待ちわびています。
そしてそんなゲレンデにオーナーの許可を得てヤギを放牧するうちのさっちゃん。最近はすっかりヤギ使いの貫禄が付いてきて、リードも持たずにほうき一本でヤギを自在に操るようになりました。
さて、再開したマッキーについて書きたかったんですが予想外にプロレス(毒霧)の話が長引いてしまったので次回に続きます。冬はダンス合宿以外にもスキー、スノボのお客さんもお受けしています。レンタルもびっくり価格で提供していますので、これはもう女房を質にいれなくても行くしかない!
ヤギーと人型ヤギが戯の牧の入ゲレンデ
ダンスとヤギと自転車の宿、ちきちきばんばん、それではまた次回。