ダンスフロア―を泳いだ話
色々と変わった練習をした経験のある人がいると思いますけれど、
私もかなり変わった練習の経験が有ります。今日はその話をします。
ダンスの練習の為にフロア―を泳いだ人は余り居ないのでは無いかと思います、
コーチがイギリスから帰ってきて、暫くしてからの事です。
今から45年以上も前、その日も、何時ものように、ホールドをビッシと決めてどんな
バランスでも崩れないようにと意識して練習をしていたら,コーチが来ました。
何時もは少しでもホールドを動かしたり、手を使ったりすると、直ぐに“ラテンダンサーに
成るつもりか”と声が懸かるのだが、その日は違っていた。
その日は何も言わずにスロウフォクストロットの曲をかけると,いき成り“泳いでみろ”
訳が解らないがコーチが,言う事なので泳ぐ事にした。とりあえずベーシックのステップを、
踏みながら、最初クロール、次、平泳ぎ、その次、背泳、・・・訳の解らないまま
腕を、廻しながら、その日はシャドウをして練習をしたが、最後まで理解不能だった。
次の日、又、コーチが来た。今度は帯びを持ってきていた。そして、又、いきなり
両方の肩甲骨が着くほど、ぎっちり縛りあげて、昨日のように踊れと言う、
とんでもない!手なんか動かすどころか、ぎっちり縛られた為に指先なんか、
血の気が無くなり、白くなって、痺れて動かす事など出来ない、“動きません”
するとコーチ“そうだ。それで良いんだ。.腕を動かさずに、アーム{肩甲骨の裏側で、
腕のことでは無いらしい}を動かす為の練習だからな”“.肩甲骨の裏側に意識を集中して、
右、左、交互に動かそうと思いながら、肘を前にだして踊ってみろ”
ホールドを動かさずに、アームを動かすと云う感じが掴めた頃には、両腕は真っ白で
、痺れきっていた。でも泳がされた当人からすると、平泳ぎと、クロールは駄目で、
感じからすると背泳ぎだと思うが、泳いでみなければ、縛られてアームを動かせって
云われても意味が、わからなかったろうからマー良いか、痛くて痺れるレッスンだった
ダンスの曲には、リズムとメロデイーがあって、ホールドをビシーと固めて動くと
真四角なボックスが動くようなもので、リズムの後ろに流れるメロデイーを表現する
事が出来ない、誰もメトロノームを観て感動する人はいない、
ダンスの表現はリズムとメロデイーが一体化して踊れて、初めて表現出来る訳で、、
リズムは刻んでいてもその後ろでメロデイーは流れつずける訳だから 身体の一部でも
メロデイーに合わせて動き続けなければ、ならないのに、ビシーとホールドを固めて
真四角なボックスのような動きでは無理と云うこと、
その為に、身体を背骨を中心にして、右、左、に分けて、ホ―ルドを動かさないで、アームを
動かして、上半身と下半身を使い分けて、メロデイーに会わせて動き続ける様にするらしい.。
背骨を中心にして身体を右、左、半分に分けるとか、肩甲骨の裏側を動かすとか、上半身と
下半身を、使い分けるとか、身体を左右に分けるとか無茶を言ってるって思いません、
腸なんて、なんメートルある訳だし、肩甲骨の裏側なんて、見えなくて、表だか裏だか.、
解る訳ないしでも意識の問題で、実際に踊るときには、メロデイーを踊るためには意識の上では
確かに身体を右、左に、分けるし、アームも動かして踊っている訳だから変ですネ.
でもダンスのフロア―を縛られて泳いだ人は居ないのでは?