“女の感は怖いですヨ”の続き
ダンスホールに、踊りに連れて行き、帰りの時間になって、
「今日は帰りたくない」と言われた所から
何となく予感はあったが、友人の恋人で奥さんになるかもしれない人を、帰さない訳には、
いかないので、「シンデレラは南瓜が馬車になる前に帰らなければ」と柄にもなく、
キザな事を、言って、外に連れ出した。
男として女性に “帰りたく無い”と言われれば後ワ・・・・・そりゃーマズイですよネ・・・・・。
でも疚しい事はしなかったので、長野へ帰って来てからもパートナーに特別には、
何も話さなかった。その後、S子さんはM君と結婚して長野へ来たので、私の宿の
仕事が忙しくなる度に、S子さんに頼んで手伝いに来てもらった。
所が、S子さんにだけは前に書いた様に(27話)、パートナーの機嫌が良くない、
でも忙しい時だけ頼めるような人はそんなに、知って居ないので、構わず頼んで
仕事にきてもらっては、仕事が終わると彼女の家まで送っていった。
S子さんは、真面目な人だから仕事はキチンとしてくれるのに、パートナーが
何を嫌がるのか理解できなかった。
でも実際は、東京の時と同じでパートナーには話してないのだが、S子さんを家まで
送り届ける間に、かなり際どい会話が有りアタックされていたが、別に何も起きた
訳でもないので、一度もS子さんのアタックの事は、パートナーには話さなかった。
友人のM君は仕事柄で家に、二日置きか三日置きにしか帰らなかった。
所が彼女は、送られる車の中で、部屋に「上がっていけ」から始まり「お茶を入れるワ」
「休んでいけバ」 「お風呂をいれるから入っていけバ」 「疲れている様だから、
少し寝ていけバ」 もし御言葉に甘えて御主人の居ない部屋に承知で、部屋に
一歩でも上がったら、言い訳の出来ない身の状況になるのできちんと自重していた。
だから、話す必要もないのでアタックのことはパートナーには一度も話してないのに、
M君夫妻が夜逃げで、長野から消えた時のパートナーの 「危ない人が消えたワ」の
一言にはビックリで、思わず「心当たりでも有るの?」 と聞いたわけです。
そこで今までの色々なアタックを、パートナーに話して教えました所、パートナーは
平然として、「聞かなくたって、細かい事は解からないけど見てれば解かるワヨ、
最初からこの人は危険な人だって」 {嘘でしょー}
「喩え貴方に、その気がなくても、どんな事が起きるか解からない訳だから
“だから危ない人なのヨ”」でも、もしも、彼女と何かあったとしたら
「貴方は単純だから、その日の内に解かってると思うワヨ」 私は タダ・タダ へーである。
確かに “女の感は凄い” 一度もアタックの事は話して無いのだから、
それなのにS子さんは、危険人物扱いされている訳だから、きっと女性には
{犬のオシッコのマーキングのように女だけに解かる電波か、フエロモンでも有るのだろう}
男には理解出来ない世界だ。
男の人へパートナーの一言
“女の感は怖いですヨ、解からないと、思うのが、甘いですヨ!”