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某私立大学舞踏研究会合宿記 大学が変われば気風も変わる
オープンしたばかりの年に来た某大学の挨拶の時に、100キロgを、超えそうな真四角な体形を、
している人がいた。ダンスをしそうな雰囲気ではないので、大学の職員の人が付き添いに、
来たと思ったのだが、挨拶が終わると近付いてきて、「渉外担当の三回生のMです連絡事は、
私に」と挨拶をされた。

ダンスをしないダンス部員がいるとは思わ無かったがマネージャーの仕事だけを、してるようだった。
練習中はレコード(当時は、レコードだった)係を、していた。
M 「夜練が終わる、九時か九時半頃取りに来ますので、麻雀卓とビールを用意しておいて下さい」
私 「合宿中に飲酒も麻雀も良いんですか?」 M 「全体の練習が終われば、明日の全体練習で
迷惑を懸けなければ、何をしても構いません。個人の責任ですので自由です」

驚いたのだが本当に夜中まで練習をしている者、麻雀をしている者、飲んでいる者、夫々
なのである。そんな某私立大学舞踏研究会の、 O君とT君の話を、今回は書こうと思います。

O君は日本人離れをした二世の様な顔立ちで、スラリとした背の高い如何にもダンサー向きの
体型で、しかも我侭で普通は、クラブとしては許されないのですが、可愛い性格の良いKさんを、
パートナーに自分から指名しても、“マー Oなら良いか”と許されてしまう雰囲気を持っていました。

一方T君は、同期の何時も脚光を浴びてるO君にライバル心を持っているのですが、O君は、
外見だけでなくダンスのセンスも図抜けて良く 又、パートナーのKさんが特に良くて、踊りを引き立てます、
T君は、練習に次ぐ練習で、O君を、追いかけるのですが追いつきません。三年の夏合宿の時、
もう O君は学連のスター的存在で、踊りも自分なりの目指してる踊りができていました、

一方T君は、ひたすら練習です。夜中の二時、三時まで、気持ちが分かるだけに付き合いました。
最後の四年の夏合宿O君程では、無いけどT君も他校の部員にも、名が知られる様に成っていました。
でも最後の学生選手権で、チャンピオン候補に、O君の名前はでますがT君の名前はなかなか
出てきません、(森の石松の金毘羅代参のように次は?と聞かないと)

T君は勝負に出ました。夜中だけでなく、昼休みも休まず練習しました。前にも書きましたが、練習できるのも
才能です(自分だって練習すれば何とかなる、と、思っても出来ないのが普通です)勿論私も付き合いました。
合宿の最終日、打ち上げコンパの時に、某国公立大舞研合宿と重なりました。

春合宿を合同で行う間柄なので、お互いに顔見知りです。某国公立大舞研の練習場へコンパ会場から抜けて
O君とT君が来ました。O君「俺はOだ、踊りたい者は、来るように」
男子部員一人に対し女子部員が三、四人ですから、“ア”という間に、O君もT君も女子部員に
囲まれてしまいました。二人は、コンパのアルコールが全て汗に変わるまで踊り続けていました。

コンパ会場から後輩の( )(名誉のため無名)が帰って来ない二人を呼びにきました。後輩は完全に出来上がって、
いたのですが、踊ってる二人を、見て、自分も踊り始めたのですが、急激に動いたせいで吐き気をもようして仕舞い、
隅でジー としてたのですが我慢出来ず吐き出して仕舞いました。、

後輩は急性アルコウル中毒症状になって吐遮物の上で這いずり廻って、いるのですが、
もうO君もT君も本気で踊っていて、気の毒な後輩は朝まで、其のままでした。
後輩は、朝、異様な臭いをさせながら吐沙物と一緒に、固唾けられました。
昼を過ぎて帰りのバスが来ても回復せず、蒼い顔のまま担がれてバスに乗って行きました

O君とT君は、この年優勝して学生チャンピオンになりました。卒業後O君カップルとT君は共に
プロになりO君は今現役のA級選手で活躍中ですが、T君はお酒で腎臓を壊して踊りを辞めたらしい

大学によって随分と、カラーが違うとおもいませんか?
伝統はいまも続いている