こうして 私は あれの味を覚えた。
今回は、パートナーのリクエストにより上記の題になりました。
22話で書いたように教師生活が始まりました。スタジオにはカップルを組んでいない
女性教師はゴチヤエ先生とゴロ先生(前回書きました)の他にS先生がいました。
S先生はN先生と婚約してカップルを組んでいましたが、N先生の一方的な、
婚約解消宣言でカップルも解消になってしまいました。(後で、この一方的婚約解消の、
トバッチリが私にも飛んできます)。三人の先輩女性教師とも練習をしましたが、
私が選んだのは、一緒の時機に見習いの教師になった女性でした、
彼女は、踊りは未だそれ程踊れませんでしたが、第一印象が子供の頃の我が家にあった
五月人形に似ているようで、何故か懐かしい気がして、“アッ此の人良いな!”と思った時に
もう決めていたような気がします。
彼女とカップル練習をはじめました。彼女は練習も休む事無く、真面目で性格も良く、
不平も、文句も言わずに練習するタイプでした。彼女は自分の好みだし人間てきにも
信頼できる人で相性も善いみたいだし、何も問題は無いかのようでしたが
物事そうは上手くは行きませんでした。
彼女は大人になるまで、殆どスポーツらしき事をした事が無かったようで、全く体力と気力に、
欠けていました。練習を始めて三十分もすると動けなくなってしまいます、そんな具合ですから、
練習中は殆んど最初から最後まで、私が大きな声で怒って彼女が泣くというパターンでした。
私はでもどんなに頭に血が上っても絶対に手を上げるような事は有りません。デスカラ
自分では女性に、暴力を振ることは無いと思っていました。所が彼女にすれば子供の頃から、
そんな大きな声で怒られた事などないので、大きな声で怒る事自体が暴力なのだそうです。
それでも三十分もしないで動かなくなっては練習になりません。そこデ自分は考えました、
彼女が“技術が上手くなるより前に、練習が出来るように、成る為の練習をしよう”
それで体力を付ける事自体が目的の練習に切り替えました。
彼女がバテテ、動かなくなったら、それ以後ロープを用意して置いて、練習が終わるまで、
彼女を私の身体に縛り付けて、泣こうが、ズッコケようが、御構いなしに踊り続けました。
予定の練習がが終わるまで、其れ以後は彼女を縛り付けたっまで練習が終わります、
ロープを解くや否や、彼女は窓まで駆け寄り(私がウエートコントロールの為、夏でも窓を、
閉めて練習していました)窓を開けると上半身をせり出して彼女は酸素の切れた金魚のように、
口をパクパクさせて外の空気を吸って、呼吸が整うと振り向いて私に“鬼。人でなし”と言った。
私は練習が終われば、気分を切り替えて、後に引かない様にしてたので、次の日も、又、
次の日も、同じようにして練習をつずけていた。そうこう、している内彼女に変化が起きた。
練習を終えての帰り道で車を止めさせて自販機でビールを買うようになった。
帰りの車の中で、練習のストレスと喉の渇きを癒す為に缶ビールを,買って飲み終わるとと,
私に “自分だけそんなに簡単に気分転換しないでヨ!”と言った。それから毎日帰りの車で、
彼女はビール私はジュース,(私はアルコールを受け付けない体質)、と云う事になった。
私は単純に出来ているので“ハイ、これで終わり”で気分転換をして、後には引かない心算だが,
彼女に言わせれば、其れは私が怒った,方だから出来るので、彼女はズート,怒られて,縛り付けられ、
引き摺り廻され、練習終わればハイ終わりでは、すまないらしい。頭の中グルグル回ってるんだそうだ
彼女は以後これが元になって、アルコールの味を覚えたらしい、今では汗をかいた
後のビール、食事のワイン、くつろいだ時のウイスキー水割り、が好いのよネなどと言ってる、
でも実際は、アルコールは強く無いらしく、どのお酒でもコップに一杯位しか飲めないようだ。
でも彼女に言わせれば,美味しい,アルコールが全く駄目な私には理解できないのだが、
“鬼。人でなし。”と言いながら、引き摺りまわされてる内に、
“私は、此れでアルコールの味を覚えました” パートナーのリクエストによる題